春の日差しと吾唯足知

3月10日まで桃華書道教室の作品展示会を開催させていただきました。子供たちが一生懸命稽古をして立派な作品を書き上げたけど、covid-19の影響で展示会も出来なかったからと、団子茶屋の一室を活用してギャラリーを開いてくれました。

店を作った時、地元の人が描いた絵や写真、字等を展示できたらいいな。と思っていましたが、何度かそんな機会を得る事が出来ています。ありがたい事です。 


で、作品を今日撤収に来ていただき、その後珈琲で一服されているところを記念に撮影させてもらいました。

桃華書家は、地元の同級生。その旦那も同級生で、ずっと仲良くしてもらっています。2階の天井にも郡上節のワンフレーズを書き上げてくれました

写真左の書道教室の先生の義父は、郡上では超有名な釣り名人。最近は息子が調子づいて後を引き継ぎ、またその息子までという釣りバカ家族で、鮎釣り業界の有名人です。

お義母さんは今日伺ったところ、神楽一家の娘さんで、岸劒神社大神楽の伝承に深く関わってみえた大先輩の娘さんとお聞きし、感慨深いものがありました。

優しい春の日差しが差し込む囲炉裏の席で仲良く三人で朝から笑いながら団子を食べて見えました。


撤収予定だった書の中で気になる作品がありました。京都竜安寺の蹲踞(つくばい)に彫られている「吾唯足知」と言う文字で桃華書家の作品です。

今のままで十分に満ち足りていると分かっている人は、たとえ貧しくても豊かである。まだ足りないと思っている人は、たとえ裕福であっても貧しい。と言う意味だそうです。

あまりに素敵だったので返すのが嫌になり、ご厚意で飾らせていただく事になりました!

今を噛みしめて、何か足りなとか、もっと欲しいと嘆くのではなく、今日の今に感謝。勝手にそんな解釈をし、自らの戒めにしようと思います。


郡上八幡も三寒四温ですが、少しづつ春に近づいています。今年の神楽も晴れるといいな。と空を見上げ、今日も団子を焼いて皆様をお待ちしています。


最後になりましたが、ギャラリーと言えるようなスペースはありませんが当店の壁を使って「何か作品飾ってみたいな」と考えて見える方、ぜひ一度ご相談ください。


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