前を向いて今できる事を
久しぶりの更新です。そういえば、明けましておめでとうございます。
今年の正月は2年ぶりの積雪で、元旦から雪かきをしました。2年間全く積雪が無かったので、地球温暖化でもう八幡には雪は降らないんだな。と思っていましたが、そんな事はなかったですね。
正月明け早々、岐阜県は1月9日から非常事態宣言。14日から緊急事態宣言が発令されました。不要不急の外出は自粛が求められ、飲食店は夜8時までの時短営業が求められています。団子茶屋郡上八幡はもともと営業は18時までですので、通常通りの営業を続けていますが、観光施設も閉じている郡上八幡は本当寂しいもので、今まで経験したことのない暇な日が続いています。
最前線の医療現場で働いている人の話を見聞きすれば確かに今自分達に出来る事は、り患しない事なんだと言うのはよく分かります。また、過労死レベルの残業の保健所や行政の人の話を聞けば、観光や団子なんでまさに不要不急だと言うのも本当納得です。でも、しかし、不要不急は不必要なものではないのもまた真実だと思います。
という事で、感染対策を万全に団子茶屋郡上八幡は今日もいつも通り営業を続けます。
で今日、八幡の人気蕎麦屋「そばの平甚」が、郡上を元気にすると、かけそばの無料提供をして見えました。朝から多くのお客さんが並んで見え、久しぶりの活気ある景色に思わず顔がほころびました。
この平甚の店長は、自分の中学時代の親友です。団子屋をはじめる前も色々と相談に乗ってもらい、時に温かく、時に厳しいアドバイスをもらいました。初めて店の構想を話した時には「絶対失敗する。甘い」と一喝された事今も忘れず戒めにしています。店をはじめてからも何度も何度も団子を食べに来てくれて、新しいメニューを出すと必ず頼んで感想を聞かせてくれます。本当ありがたい限りです。
平甚には長男も高校時代アルバイトをさせてもらっていました。靴の色、タオルの色まで指示する店長の姿勢に、誰に何を売るのかちゃんと決めて商売をすると言うのはこう言う事なんだと感銘しました。
今でこそ、八幡観光のランドマーク的存在の平甚ですが、最初からそうだったわけではなかったと思います。今は川が見えていい雰囲気ですが本町の突き当りは建物があり今ほど明るくなかったはずです。
今でこそ、郡上八幡の名物でイメージされるものの一つに「蕎麦」があがりますが、自分が子供の頃は蕎麦なんて食べたことないし、うどん屋さんは何軒もあったような気がしますが蕎麦屋なんてあったのでしょうか?(自分だけ知らないのかな?)だいたい、今も年越しは蕎麦ではなく御馳走の家が多いのが郡上八幡です。(違ったらごめんなさい)
そんな中、郡上八幡が商売になる事に気付き、ただ親の家業を継ぐだけではなく人を雇い雇用を生み、そばを町の名物にまで昇格させ行列のできる「そばの平甚」を作り上げた同級生は、本当大したもんだといつも思っています。
みんなは笑いますが自分は「団子茶屋を平甚に負けない店にする」と言い続けています。
COVID-19は確かに恐ろしいです。疫病が社会生活に与えるインパクトこれほどのものなのか慄いているのも事実です。ただ、この1年で疫病の事も色々と分かりはじめ、ワクチン開発や医療体制の整備なども少しづつですが確実に前にすすんでいます。
ただ首をすくめて嵐が過ぎるのを待つだけではなく、正しく恐れ、そして前を向いて今できる事ちゃんとやって行く。そんな姿勢が大切なんだと、蕎麦屋の行列を見て想い馳せました。
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