ベーシックインカム
本日(9月2日)は、臨時休業をさせていただき、店内の大掃除や備品のメンテナンスを行いました。定休日を設けていない団子茶屋なので、年に何回か臨時休業し大掃除をしています。普段できない場所や、店を閉めてしかできないエアコンや換気扇の掃除などを行います。今回は暖簾も洗濯しました。
さて、岐阜県は緊急事態宣言下。covid-19の猛威は収まりませんね。なぜ飲食店ばかりと思いますが、今回も、お酒を出す店に対して、休業もしくは時短営業の要請がなされました。団子茶屋も休業もしくはアルコール提供の中止を求められ、この期間中、団子とビールセットの提供を自粛しています。
休業すると4万円~の保証金があり、利益を4万円上げるには一体どれだけの売り上げが必要なのか考えると、休業した方が経営的にはいいのかな。パートさんも保証があるみたいだし、雇用も守れるけどな・・・とは思いましたが今回は休業は選択しない事に決めました。
前回も書きましたが、団子茶屋は就労訓練事業所です。障がい者の人が飲食店で働きながら訓練をし一般就労や働く事で世の中に参加することを目指しているお店です。それに、ただ働くだけの場所ではなく、居場所・行く場所にもなっていて、そう簡単に閉めるわけには行きません。色々なご意見はあると思いますが、暖簾は掲げ続けます。(洗ったばっかりだし)
ところで、題名にもしたベーシックインカム。聞きなれない言葉ですよね。、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して 一定の現金を定期的に支給するという政策ですが、最初聞いた時は???って思いました。
そんなお金配ったらみんな働くのか?パラダイスか?って思いましたが、去年の各事業者に100万円配った持続化給付金や、国民一人当たり10万円配った特別定額給付金。
これってベーシックインカムやん!それに、飲食店の休業補償も、まぁ大きなくくりだとそんな感じでは。
でも、どうなのかな。お金もらったら働かなくてもいいって言われたら皆さんどう思いますか?障がい者の就労支援を始めてから「はたらく」という事について色々考えてきたこの3年。就労訓練なんて名ばかりの事業所に金払うより、障がい者に直接お金配った方が効果的じゃないか。と言う指摘についても真剣に考えてきました。
仲の良い友達が、心を病み仕事に行けなくなって、「それでも結構な補償が出るからいいじゃん」と周りから言われても、『俺は働きたいんだ!』と戦っている姿も見て、色々考えさせられました。
働くという事は、誰かに当てにされ、感謝され、そして成長が出来、そしてお金まで稼げる。そう言う事です。これは働く以外にはなかなか得る事が出来ない事だと思います。
魚釣りが大好きだって、お酒飲むのが大好きだって、きっとそれは働いているからこそ楽しめる時間なので無いでしょうか。お金やるからずっと休んでろ。って言われたら、自分は耐えられないと思います。
疫病が社会に与えるインパクトがこれほどのものなのかと慄いていますが、正しく恐れ、出来る事を前向いてやって行こう。今日掃除しながら改めてそう思いました。
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